鳩山元首相、民主党最高顧問に復帰

 民主党は16日の常任幹事会で、党員資格停止処分が明けた鳩山由紀夫元首相を党最高顧問に復帰させる人事を了承しました。
 輿石東幹事長は鳩山氏に電話で「野田佳彦首相と相談した。最高顧問として外交を担当してほしい」と要請し、鳩山氏も受け入れる意向のようです。

 鳩山氏は消費税増税法への反対を理由に、衆院採決前の6月26日に最高顧問を辞任。当初6カ月の資格停止でしたが、党倫理委員会が再考を促し3カ月に短縮する処分が7月9日に下されていました。しかし、停止期間中にも離党をほのめかしたり、官邸前の反原発デモに参加するなどやりたい放題。元をたどれば総理大臣時代に、脱税や普天間基地移設問題で失政をくり返して党の信用を失墜させ支持率を下げた、言わばA級戦犯。
 野田総理も、鳩山元首相が良い仕事をしてくれるなどとは夢に思っていないでしょうし、逆に内閣支持率が下がる事も容易に想定できたはず。それでも、消費税問題で崩壊寸前の党を何とかまとめようと、野田佳彦首相に批判的で小沢一郎の盟友でもある鳩山氏を取り込んで離党を防ごうとの狙いでしょう。しかし、どこから見ても貧すれば鈍する状態にしか見えません。

法案反対57、欠席・棄権16、民主分裂へ

 消費税率引き上げを柱とする社会保障と税の一体改革関連法案は26日午後、衆院本会議で採決され、民主党、自民党、公明党、国民新党、たちあがれ日本など各党の賛成多数で可決、参院に送付されました。関連法案は7月上旬に参院で審議入りし、7月下旬にも成立する見通しです。

 しかし野田首相が政治生命をかける重要法案でありながら、関連法案のうち消費税法改正案の採決では、民主党から小沢一郎元代表のグループを中心に57人の議員が反対票を投じ、16人が欠席・棄権するなど大量の造反者が発生、民主党は分裂状態に陥いりました。現在与党の勢力は国民新党を加えて292人であり、民主党から54人以上が離党すると、過半数を割り込んで少数与党に転落します。

 反対した議員は以下の通り。

 小沢一郎(岩手4)、鳩山由紀夫(北海道9)、東祥三(東京15)、川内博史(鹿児島1)、小林興起(比例東京)、山岡賢次(栃木4)、山田正彦(長崎3)、牧義夫(愛知4)、松野頼久(熊本1)、小泉俊明(茨城3)、小宮山泰子(埼玉7)、鈴木克昌(愛知14)、中津川博郷(比例東京)、樋高剛(神奈川18)、青木愛(東京12)、太田和美(福島2)、岡島一正(千葉3)、古賀敬章(福岡4)、階猛(岩手1)、辻恵(大阪17)、中川治(大阪18)、松崎哲久(埼玉10)、横山北斗(青森1)、相原史乃(比例南関東)、石井章(比例北関東)、石原洋三郎(福島1)、石山敬貴(宮城4)、大谷啓(大阪15)、大山昌宏(比例東海)、岡本英子(神奈川3)、加藤学(長野5)、笠原多見子(比例東海)、金子健一(比例南関東)、川島智太郎(比例東京)、木村剛司(東京14)、菊池長右エ門(比例東北)、京野公子(秋田3)、熊谷貞俊(比例近畿)、熊田篤嗣(大阪1)、黒田雄(千葉2)、瑞慶覧長敏(沖縄4)、菅川洋(比例中国)、平智之(京都1)、高松和夫(比例東北)、橘秀徳(神奈川13)、玉城デニー(沖縄3)、中野渡詔子(比例東北)、萩原仁(大阪2)、橋本勉(比例東海)、畑浩治(岩手2)、初鹿明博(東京16)、福嶋健一郎(熊本2)、福島伸享(茨城1)、福田衣里子(長崎2)、三宅雪子(比例北関東)、水野智彦(比例南関東)、村上史好(大阪6)