シャープ、ナパソニック黒字に

 シャープとパナソニックが1日に発表した、2012年10~12月期連結決算によると、パナソニックは本業のもうけを示す営業利益が前年同期の80億円の赤字から345億円の黒字に、シャープは同じく244億円の赤字から26億円の黒字に、それぞれ改善したそうです。

 リストラや最近の円安で業績回復の兆しが見え始めたようです。シャープは省エネ性能の高い新型液晶パネル「IGZO(イグゾー)」を搭載したNTTドコモ向けのスマートフォン(高機能携帯電話)の販売などが好調だったほか、白物家電が堅調でした。ただし、通期最終損益予想を4500億円の赤字のまま据え置いています。

 パナソニックは、尖閣諸島を巡る日中関係の悪化で白物家電を中心に中国の売上高が約400億円減った分を東南アジアでの白物や、アメリカやアジアでの自動車関連商品の販売増で補いました。しかし、こちらも通期の業績予想で7650億円の赤字を見込んだままにしており、経営再建の道のりは依然厳しいといえます。

出光興産、メガソーラー参入

 出光興産は兵庫県姫路市にある、旧兵庫製油所跡の遊休地の約22万5000平方メートルに、来春出力1万キロワットのメガソーラーを建設し、大規模太陽光発電所、いわゆるメガソーラーの運営に参入すると発表しました。2014年3月に運転を始める予定とのことです。年間予想発電量は約1300万キロワット時で、全量を関西電力に販売する計画です。

 旧兵庫製油所は2003年4月に生産を停止しましたが、跡地の約3分の2は遊休地として活用されていませんでした。
 同社はすでに地熱や風力に関わるなど再生可能エネルギー分野に積極的に参画しており、メガソーラーもその一つ。再生可能エネの全量買い取り制度で、メガソーラーの事業採算性が高まったこともあり、遊休地の有効活用を兼ねて市場参入を決めたものです。

 人口の減少傾向と車の販売台数の低下、車自体の低燃費化でガソリンスタンドの閉鎖が相次ぐなど、今後もガソリンの消費が上向く要素はなさそうですし、新しい収益源が欲しい所でしょう。しかし、再生可能エネルギーの買い取り制度は消費者の負担で成立するもの。それがいつまで続くか、誰にも判りません。

東北電力も33年ぶり値上げへ

 東北電力の海輪誠社長は30日に仙台市内で記者会見し、年明け以降、家庭向け電気料金の値上げについて経済産業省に申請する方針を明らかにしました。東北電力の値上げは、第2次石油危機時の1980年以来33年ぶりとなります。ただし、値上げ幅や実施の具体的な日程については明言しませんでした。

 東北電力は、宮城県にある女川原子力発電所の停止などに伴う火力発電用の燃料費の負担増で財務が悪化し、2013年3月期連結決算の税引き後利益が1000億円の赤字となる見込みとなっています。

 東北電力株式会社は、宮城県仙台市に本社を置き、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の東北地方6県と、新潟県を営業区域とする電力会社です。保有する原子力発電所は女川原子力発電所と東通原子力発電所の2カ所で、発電能力は約327万キロ・ワット。地熱発電所もありますが、発電能力は原子力の1/10以下で、現状では問題にならないレベルです。今後拡大するかも知れませんが、1000億もの赤字を出していては新規投資も行えないでしょう。