北朝鮮、中国船を解放

 中国外務省の洪磊(ホンレイ)副報道局長は21日の定例記者会見で、5日に中国漁船が黄海で北朝鮮船に拿捕された事件について、同船の乗員16人全員が同日早朝に解放されたことを明らかにしました。

 この事件、拿捕された漁船の船主に「通訳」を名乗る北朝鮮人から電話があり、漁船が北朝鮮の領海に侵入したため船を拿捕したとし、身柄解放の条件として遼寧省内にある会社を通じて60万元(約1000万円)を支払うよう要求してきたというもの。
 洪副局長によると、金銭の支払い等北朝鮮の要求には応じておらず、乗員16人は全員無事で、漁船はすでに僚船と合流して操業を再開しているということです。なお、漁船を拿捕した北朝鮮船の所属組織や、乗員が拘束されていた場所は明らかになっていません。

 黄海は中国と北朝鮮両国が主張する排他的経済水域(EEZ)が重なる海域があるものの、両国間の漁業協定はなくトラブルが多いそうです。それにしても、唯一の後ろ盾である中国の漁船を拿捕して身代金を要求するとは、身の程を知らないというか何も考えていないというか。

北核実験場、司令地下壕完成か

 24日に北朝鮮北東部・豊渓里の核実験場で、核実験場の衛星写真などから実験の際に現地の司令室として使われるとみられる地下壕などが完成したと分析されたそうです。

 分析したのはアメリカのジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究所(SAIS)の北朝鮮問題研究グループ「38ノース」で、分析によると地下壕は実験に使われる坑道の入り口から約150メートルの距離にあり、昨年4月ごろには入り口が完成。昨年11、12月撮影の衛星写真では、周辺に何らかの機材が設置されたのが確認されたということです。
 同グループは、坑道内に核弾頭が搬入され組み立てられるまでの所要日数は1日~1週間、さらに配線と確認作業で1、2日が必要だと分析しています。

 同じ日、アメリカのパネッタ国防長官は記者会見で、北朝鮮の核実験予告について「無用の挑発で、深く懸念している」と非難。また、核実験は「国連安全保障理事会決議と国際法に違反する」と指摘し、「アメリカは、北朝鮮によるいかなる挑発にも対応する準備ができている」と強調しました。
 またカーニー大統領報道官も同日の記者会見で、「さらなる挑発は、北朝鮮を一層孤立させるだけだ」と警告しています。

 北朝鮮が恐れるのは、アメリカの軍事介入だけです。それが出来ないと判っている以上、北朝鮮がこの程度の警告で思いとどまることはないでしょう。

時価総額歴代最高49兆円

 20日のアメリカ株式市場で、アップルの時価総額が6235億ドル(約49兆4800億円)を超え、マイクロソフトが1999年に記録した6205億ドルを超えて、史上最高を更新しました。この数字は2位のアメリカ石油大手エクソンモービルより5割以上高く、日本企業最大のトヨタ自動車(20日終値で約11兆2000億円)の4倍強に当たります。

 アップル株は20日、上場来高値の650.01ドルで取引が始まると、午前中には662ドル台を超え、マイクロソフトが1999年12月30日の取引時間中につけた時価総額の最高記録を更新。その後もアップル株は伸び続け、上場来高値となる665.15ドルで20日の通常取引を終え、終値ベースでも過去最高を記録しました。
 同社が主力のスマートフォン「iPhone(アイフォン)」の新モデルを9月に発表するとの見方が強まり、好業績が続くことへの期待感から買いが膨らんだものです。

 iPhone4Sを発売以来、約2年新機種の発売がなく、今回は久しぶりに「iPhone」を全面刷新するとみられることから、投資家の間ではさらなる業績拡大への期待が高まっているようです。