過去最悪28兆円損失

2011年に世界各地で発生した自然災害に伴う経済損失額は3600億ドル(約28兆円)、保険金の支払額は1000億ドル(7兆7000億円)をそれぞれ超え、過去最大になることがわかりました。日本の東日本大震災、タイの大洪水、ニュージーランド地震など大規模災害が相次いだためです。

日本では2011年3月11日に宮城県牡鹿半島の東南東130km、仙台市の東方70kmの太平洋の海底を震源とするマグニチュード9.0と、日本周辺における観測史上最大の地震が発生。最大40メートルに達する巨大津波で東北沿岸部は壊滅的に被害を受け、死者・行方不明者は約18000人、建築物の全壊・半壊は合わせて39万戸あまり。さらに福島第一原子力発電所でメルトダウンが起き、ピーク時の避難者は40万人を超えました。

2011年7月には、タイでモンスーン期が過ぎた後、ベトナム北部に台風が上陸したのをきっかけに。チャオプラヤー川やメコン川で洪水が発生。7月から始まり3か月以上続いた洪水によって、2011年11月5日の時点で446人が死亡。58の県で合わせて600万ヘクタール以上が浸水(打ち30万ヘクタールは農地)、230万人が影響を受けたと見られ、被害総額は1567億バーツ(4000億円弱)と想定され、「流出した水量と、影響を受けた人数に関して最悪の洪水」といわれています。

世界最大の再保険会社、ミュンヘン再保険がまとめたもので、保険金の支払いが急増したため、2012年以降、企業向けを中心に財物損害の保険料などが値上がりする可能性があるということです。
中でも最も大きい損失をもたらしたのは東日本大震災で、建物の損壊などによる経済損失が2100億ドル(約16兆円)、保険損害は400億ドル(約3兆円)規模に達するという。保険金の支払いは、今後さらに拡大するとみられています。

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